北海道苫小牧市が「ご当地スパイス」を作った。これをかけると、どんな料理でも「苫小牧味」になるのだという。そこには、ご当地グルメの壁を乗り越えたいという、苫小牧の人たちの熱い思いがこもる。
まるでれんがを削ったかのような赤茶色の粉末が、3月に完成したばかりの「苫小牧クラフトスパイス」。鼻を近づけると、アジアの香辛料のような特有の香りが感じられる。
なめるとまず塩っ気がくる。その後うまみを感じ、しばらくするとピリッとした辛さが。スパイス系の調味料といった感じだ。
独特のスパイスが使われた料理が味わえるのは、野鳥の飛来地として知られる苫小牧市の観光名所、ウトナイ湖にある道の駅。施設内の「ラポ・ラポラ食堂」の券売機前には「スパイス大作戦」というのぼりが立つ。
ご飯にふりかけただけでも……
スパイスを使うメニューはカレー。ただしルーではなく、ご飯の上にかかっている。スパイスが乗ったご飯だけを食べても、塩っ気とうまみがご飯とよく合う。
さらにルーと一緒に食べると、カレーにスパイスの風味が加わり、ちょっとぜいたくな雰囲気に。クセになりそうな味だ。
スパイスを生み出したのは…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル